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日本特撮ファンクラブGは日本特撮作品を応援する団体です。


〒340-0044 埼玉県草加市花栗1-13-10

創立40周年を迎えて Comment

日本特撮ファンクラブG副会長 向畠 正人

 2001年9月23日(※)、日本特撮ファンクラブG創立20周年パーティーの前日、自分は20歳の誕生日でした。

 自分の人生と同じだけの歴史を持つファンクラブ。その計り知れない時の重みを感じたあの時から早くも20年が過ぎました。
 当たり前のごとく、この20年で様々なことが変化していきました。 テレビ放送はアナログからデジタルハイビジョンになり、さらに4K放送へと移行しつつあります。 新作の映画館からはフィルムが消え、デジタルへと移行しました。 過去の作品もデジタルリマスター化やハイビジョン化、さらには4Kレストアされる作品もどんどん増え、見違えるような綺麗な映像で今の時代に蘇っています。 またネットでは情報が溢れ、SNSでは誰もが情報の発信者や表現者になれる時代になりました。またそういった場ではファン同士の繋がりや交流がしやすくなり、コミュニティも作りやすくなりました 。
 そんな中で特撮はというと、例えばゴジラ例にとってみます 。 2004年『ゴジラファイナルウォーズ』でミレニアムシリーズが終了後休止に入ったゴジラシリーズ。 2016年『シン・ゴジラ』が公開され国民的大ヒットを飛ばして華々しく復活を遂げました。 その前後してハリウッドのレジェンダリー版『GODZILLA』シリーズが2014年・2016年に公開し、日本のゴジラファン に挑んできました。

 そしてまもなく3作目の『GODZILLA vs KONG』が公開されます。 2017年・2018年には3DCGアニメによる『GODZILLA』三部作が公開され、そして今現在 Netflix やテレビではアニメ 『ゴジラ SP』が放送されています。公式ではゴジラストアが開店し、11月3日にはゴジラフェスが開催されています。 新宿歌舞伎町の TOHO シネマズでは1/1スケールのゴジラ頭部がランドマークとなり、日比谷のゴジラ像もシン・ゴジラ 像に建て変わりました。 出版物にしても 特撮秘宝を始めコンプリーションシリーズなどよりマニアックな書籍が多数発刊され続けております。
 淡路島のニジゲンノモリでは『ゴジラ遊撃作戦〜国立淡路島研究所センター〜』や、まもなくリニューアルオープン する西武ゆうえんちでは『ゴジラザライド』のアトラクションが話題を賑わせています。 まさにゴジラ百花繚乱豊穣の時代と言っていいのではないでしょうか 。 ゴジラ以外にも戦隊シリーズや仮面ライダーは時代に寄り添いながらも途切れなく新作が放送されているし、 円谷ウルトラシリーズも同様に新作が製作され続けています。 またまもなく『シン・ウルトラマン』や2023年には『シン・仮面ライダー』公開をひかえ、進化し続けています。

  2012年、東京現代美術館では『特撮博物館ミニチュアで見る昭和平成の技』が開催され、のちに2020年福島県須賀川 では須賀川特撮アーカイブセンターや円谷英二ミュージアムが開館されました 。 特撮のビジュアル面に大きな影響を与えた生賴範義氏の原画展である『生賴範義展』が2014年の宮崎アートセンター での開催を皮切りに上野の森美術館などで開催されたりもしました。

 もちろんこれらは特撮界で起きたことのほんの一部に過ぎません。

 そんな怒涛のような特撮界の変化の流れは、年を重ねたからか余計に年々加速していくように感じます 。 この20年の間には日本特撮ファンクラブ G の縁ある方々、お世話になった方々の中には残念ながら鬼籍に入られた方 もいらっしゃいます。 そういった方々、関わってきてくれた方々に感謝しつつ今もなお活動できているのだと改めて実感しています。
 そして自分が入会する前の20年間もまた同じように時代の波のうねりの中で変化し継承し続けて、その後の20年が 過ぎ今に至ったのだと感じざるを得ません 。
  1年に1回程度イベントを開催するという、今の時代には決して活発に活動・更新しているとは言えないかもしれません。 また昨年から今年にかけてコロナの影響で全く活動は休止状態であります。それでもゆっくりなペースで今後とも良き 仲間とともにファン活動ができればと思っています。

                                            2021年5月

※当初創立20周年パーティは5月開催予定でしたが諸事情により9月となりました。


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