2014年 第1号 Vol.170
 
 編集・構成 奥貫 晃

 
 発行人:今井 康了
 発行:日本特撮ファンクラブG
 

 はじめに

 ご無沙汰しています。ハリウッド版『GODZILLA』が公開された今年の夏、皆さんはいかがお過ごしでしたでしょうか。ゴジラといえば春に国内でもある撮影が行われ、我々も参加してまいりましたのでレポートをお送り致します。

  『ゴジラ対ヘドラ』ブルーレイ特典映像エキストラ撮影体験記

 今年329日、池袋のライヴハウスにて7月に発売された『ゴジラ対ヘドラ』ブルーレイディスクに収録される特典映像『かえせ!太陽を2014』の撮影が行われ、Gから何人かがエキストラとして参加しました。撮影内容は主題歌『かえせ!太陽を』を歌われていた麻里圭子さんのライヴ会場にヘドラが出現し、観客共々避難するというもの。麻里圭子さんが歌われるのが見所なのですが、ライヴ観客の顔が魚になっている本編の1シーンを再現するという趣向で、我々は魚の被りものを自作などして用意しなければなりません。私は小学校以来の画用紙とクレヨンで作りましたが、他の方々が持ち寄ったものを見ると私同様紙で作ってきた人や既製品を買ってきた人から、中にはかなり本格的に造形されている人と様々でした。

 
現場に到着すると間もなく撮影開始。監督は『ウルトラマンギンガ』の石井良和監督、撮影には東宝作品や『特撮博物館』のトークショーに参加された桜井景一さんと、特撮現場に関わっている方々なのが心強いです。新録版『かえせ!太陽を』をバックに踊り、「♪か~えせ!」の箇所で一斉に拳を振り上げる芝居を繰り返していると次第に気分が高揚してきます。これを素顔と魚の面を被ったものと2通り撮影し、さらにヘドラが現れ避難するカットの撮影となりました。続いては、歌が終わり何か気配に気づいて振り向いた女性客のあげた悲鳴「キャーッ!」をきっかけに、我々他の客も一斉に逃げ出すというシーンです。本編シーンの再現なので内容はすぐ判りましたが、実際に出口に向かって避難する訳ではなくライヴハウスの限られたスペースの中での避難なので少し走っただけですぐに窮屈になってしまうのが大変で、果たしてちゃんと絵になっているかが気掛かりでした。

 何はともあれ我々の出番は無事終了、麻里圭子さんのフォトセッションと記念品をいただいて解散となりました。

 
エキストラに参加したのは私ら特撮ファンから編集、ライター関係に加え、特にバンドをやっている人も多かったようです。「科楽特奏隊」という名前のバンドや他にも先の女性客役の人はガールズバンドをやっているという方でした。その中の一人の女性からは「昭和の怪獣はカワイイ、平成の怪獣はイケメン」という意見があり、女性の怪獣観の一端が窺えなるほどと思わされました。

 さて、発売された『ゴジラ対ヘドラ』ブルーレイ特典映像「かえせ!太陽を2014」拝見しました。やはりというか、魚ヘッドはオリジナルの映像に沿ってしっかり造形したものが映っていました。気になった避難のカットも場所の狭さを感じさせないところは流石プロだと感じさせられます。ヘドラの侵入?がスモークで表現されているのはちょっと残念ですが、まさかロケセットのライヴハウスにヘドロを流す訳にはいかないですから仕方ないでしょう。何はともあれ、麻里圭子さんの変わらない美声の引き立て役になれていれば幸いです。

 本ディスクの特典映像で注目は井上泰幸さんの手によるピクトリアルスケッチに尽きますね。デザイン決定前のヘドラは黒いのっぺらぼうが舌を出したような姿だったり、ネーミングがスペクトルマンの怪獣と同じヘドロン」だったり、何より完成作品の画面がこれらの絵に沿って作られていた事に驚きました。

 「私のこの作品コーナー・サントラ編  『スケバン刑事』 総劇伴集」と、サントラCDの現状について少々

 東映、フジテレビの製作で'854月よりスタートし、同年11月からのパートⅡ、'8610月からのパートⅢと、約2年半に渡って放映された『スケバン刑事』シリーズは、斉藤由貴、南野陽子、浅香唯らアイドルを主演に据え、ヒーロー、アクション、時代劇、ヤクザ映画など東映が得意としてきたあらゆるジャンルの要素を盛り込み一世を風靡したシリーズだった。その魅力の一つは新田一郎氏による音楽で、ブラスを全面に押し出したロックサウンドは東映ヒーロー作品でお馴染みだった菊池俊輔、渡辺宙明両氏の楽曲に匹敵するものがあった。本放映当時には各作品のサントラが発売された。しかし3作とも主要な曲は入っているものの、テレビ番組としては一般向けアイドルドラマという立ち位置のせいか劇中の台詞を被せたもので(同時期のアイドル映画のサントラは主演アイドルの台詞入りが主流だった)、こちらのニーズとは微妙に食い違ったものだった。このまま『スケバン刑事』の音楽だけを聴く事は出来ないのかと思われたが、シリーズ終了後の'895月、テレビシリーズ各3作と劇場版2作の音楽を各1枚に収録した5枚組CDが発売された。それが今回紹介するサントラアルバムである。

 
待ちに待ったと言いたいところだったが、テレビシリーズ終了から約1年半、劇場版『風間三姉妹の逆襲』からも1年以上が過ぎ、世間の『スケバン刑事』人気は一段落しており、数量限定でひっそりと発売された感があった。体裁は後のVAP「ミュージックファイル」シリーズを彷彿とさせる、白地に各作品のタイトルロゴをあしらったジャケット、当時のワープロ打ちのような書体の解説文、写真の類は一切ないという極力簡素なもので、おそらくギリギリのところで企画が通ったのではないかと思われる。
 
だがそれより本アルバム最大の特長は楽曲の構成で、基本的にマスターテープの録音順そのままで収録されている事だった(同じ担当者で前年に発売された『キカイダー』2枚組サントラも同様の構成)。劇場版の場合はストーリーに沿って録音されるが、テレビシリーズの場合は楽士さんのギャラ(拘束時間)の関係で、楽器編成の大きい楽器から順番に収録される。つまり一枚頭から通しで聴くと次第に曲のボルテージは下がってゆく事になる。この構成について担当者は「本CDは聴く事より保存する事を優先した」と明記している。かなり割り切った姿勢だが、短い曲でも11トラックを厳守しており、好きな曲順で演奏出来る事も利点としている。

 音楽ソフトの規格がアナログ盤(LP盤)からCDに移り、聴き方にも変化があった。収録時間はLPの20数分×2面からCDは1面最長7080分となり、収録時間は大幅に伸びた。こういったテレビや映画のサントラ音楽集ではひとつの作品の楽曲を1枚の中にほぼ完全に収録する事は可能になったものの、通しで聴くには些かダレてしまう。CDは一枚まるごとじっくり集中して聴くより、聴きたい曲を選ぶ聴き方が主流になったように思う。引き合いに出してしまうが、本アルバムの前に発売された『ウルトラセブン総音楽集』、『帰ってきたウルトラマン総音楽集』は『ウルトラQ』に倣った各エピソード毎の代表的使用曲にこだわった構成で、しかも数曲まとめて1トラックだったので、どこにどの曲が入っているかが非常に判りにくく、聴きたい曲の頭出しも面倒で、非常に聴きにくかった。どちらにしろCDに移って日が浅く、アルバムスタッフ側もCDなりの楽曲構成にはまだ手探りの時期だったと言えるが、CDの特性を生かそうという点で、こちらの方に軍配を上げたい。サントラCDとして決して主流ではないがあってもいい形式だと思う。

 
今回はじめたこのコーナー、サントラCDが売れなくなったと言われて久しく、近年では『ウルトラゾーン』のように映像ソフトの付録として発売されるケースが見られる事がこうした状況を実感させます。私自身サントラをじっくり聴く機会が以前と比べかなり減りました。理由としてインターネットの普及や映像ソフトの価格が安くなり、時間やお金がそちらに割かれるようになった事が挙げられます(ビデオテープ初期は11万円以上の高額商品だった映像ソフトが現在では中古ならばものによっては千円以内で買えるようになるとは)。しかし、映像がない分サントラには自分なりの映像を自由にイメージできる、サントラでしか得られない楽しみや感動があると思います。それだけにサントラCDにはこのまま廃れてほしくありません。そんな訳で応援と言ってはささやかではありますが、思い出に残るサントラを取り上げていこうと思います。
 ご意見ご希望ごさいましたらよろしくお願いします。

  特撮新刊本2014


 『平成ガメラパーフェクション』(アスキーメディアワークス)

 『ガメラ 大怪獣空中決戦』から『小さき勇者たち ガメラ』までの平成期のガメラ映画4作に関するインタビュー、写真共に大変な分量の一冊で、まだ全部読み切っておりませんf^_^;。『~大怪獣空中決戦』より来年で早20年、当時もかなりの出版物が出ましたが、現在だから語れる事、見えるものがあると実感させられます。関係者で既に若くして亡くなられた方がいるのはショックでした。また、4作に関わられた佐藤プロデューサーがその後日活に移籍し、『ヤッターマン』、『ガッチャマン』実写版を手がけているとは。ところで原作企画中のガメラ新作が高寺重徳プロデューサーらしいですが、高寺Pの『仮面ライダークウガ』が金子ガメラ、平成ウルトラの流れの言わば集大成的な内容だった事を思うとかなり気になります。


『ミラーマン ジャンボーグA 米谷佳晃怪獣デザインの世界』(講談社)

 '70年代前半の第2次怪獣・変身ブーム時に、ウルトラシリーズと並んで円谷プロが製作した巨大ヒーロー作品『ミラーマン』、『ジャンボーグA』をメインに、東映『キカイダー01』、『コンドールマン』、後に東宝『ゴジラVSビオランテ』(検討デザインのみ)など各社でデザイナーとして活躍された米谷佳晃氏が、未発表作を含め自作について語った一冊。デザインやネーミングに纏わる意外な経緯は、テレビシリーズに1回限り登場しヒーローに倒される怪獣でも、世に出るまでには様々な人の思惑が絡んでくるものだと思わされます。それにしてもテレビシリーズより数年前の企画段階に小学館学年雑誌に漫画が掲載され、同時期の第2期ウルトラシリーズ以上に小学館との結び付きが深いイメージの両作を扱った本が、講談社から出ているとは意外です。

『初代ゴジラ研究読本』(洋泉社)

 この夏は久々にゴジラ関係の本が各出版社より発売されましたが(『ファイナルウォーズ』の時はある事情からあまり出せなかったそうです)、その中でも特に真打ち登場と言えるのが本書でしょう。『ゴジラ』第1作のみを扱った本は'83年徳間書店タウンムック『ゴジラ』や'94年朝日ソノラマ『ゴジラ誕生』などこれまでにもありましたが、今回は『研究読本』シリーズと同じくインタビュー記事が徹底しており他の追随を許さないものがあります。圧巻の美術、造形関係者のインタビューはじめ、故人については生前のインタビューを収録し、特に本多猪四郎監督と平田昭彦氏は『第1回アマチュア連合特撮大会』での対談を再録(!)。さらにはラストの実際の巡視船の乗組員として出演された方、「平和への祈り」コーラスに参加された当時の女学生のインタビューまで収録されているのには驚きました(コーラスのシーンを観る度に「この女の子達はもうおばさん、おばあさんだろうな」と思っていたものでf^_^;)。香山滋氏の原作から村田武雄氏の脚本準備稿から決定稿に至るまでの、ストーリー、ビジュアル面では登場人物の変化から、封切当時行われた宣伝活動時の写真の中には『ゴジラ』第1作関係では非常に珍しいカラー写真が見られたりと(そうなるとモノクロでは青っぽく見えるため黄土色に塗っていたというホリゾントもカラーで見たいところですが)、正に『ゴジラ』第1作をありとあらゆる方向から研究しつくしたと言える内容です。
 '54年当時20歳だった人が現在80歳という事を思うと、60年前に怪獣映画なる新しいジャンルを立ち上げる事に関わった作り手たちの、これだけ様々な証言を集められた事は、後世に残ってゆく事を考えると如何に意義深い事かと思います。今後『ゴジラ』第1作に関してこれ以上の本は出せないのではないでしょうか。

 この夏の久々のゴジラ本ラッシュは嬉しく思う一方、気になったのは子ども向けの本が殆どと言っていい程見られなかった事です。ハリウッド版『GODZILLA』第2作が決まったそうですが、ゴジラ映画、怪獣映画は大人の鑑賞に耐える事以上に子どもが夢中になれる事が大事だと思います。新たなファンの開拓は新作の登場は勿論ですが、それをサポートするよき入門書の登場を期待したいです。

 特撮関係の出版物では『実相寺昭雄研究読本』、『特技監督中野昭慶(増補改訂文庫版)』(ワイズ出版)が読みごたえがありました。やはりサイズが小さいとカバーを掛けて行き帰りの電車の中でじっくり読めるのがいいですねf^_^;。

 『オール東宝怪獣大図鑑』(洋泉社)では私は『ラドン』、『モスラ』、『決戦!南海の大怪獣』『ゴジラ対メガロ』、『ゴジラファイナル』等、掲載写真のキャプションを何作か担当させていただきました。お買い上げになられた方はありがとうございました。まだお買い上げになられていない方はよろしくお願いします。同じ怪獣でも作品毎に身長、体重、能力等の設定は勿論、着ぐるみ造形や演者に関する記述からミニコラムと、現代の大人の怪獣図鑑として楽しい内容になっていると思います。


  いろいろあるよいろいろね
 
 前号で取り上げた『ウルトラマン』再放送時の放映順入れ替えの件で、ある関係者筋の方よりご返答がありました。'70年代当時はウルトラシリーズの再放送は全国あちこちでされており、場合によっては同じ番組が他の局と重なってしまう事があった。プリントには限りがあるので、そうした場合にはどちらかが放映順を入れ替える事で対応していた、との事でした。極端な放映順入れ替えの裏にはそれだけの理由があった訳です。ご返答ありがとうございました。しかし別な地方では、『帰ってきたウルトラマン』再放送で第1話が後回しにされたという例があるそうです。


 
横山まさみち氏による『マイティジャック』コミカライズ版を入手。基本設定はテレビシリーズを踏襲しつつ、こちらは源田隊員を完全に主人公としたアクションものとなっています。他のメンバーは天本英世氏が演じていた村上隊員は恰幅がよかったり、当隊長は二谷英明氏ではなく三船敏郎氏を彷彿とさせるルックスだったり、恐らくは俳優は意識せず人物設定書から作者のイメージで描き起こしたのではと思います。全3話ながら2話でラストではテレビでは描かれなかった『戦え』編への引き継ぎ、APPLE日本支部への再編成に触れており、源田と天田以外のメンバーは世界各地の支部へ異動になった事が語られています。絵柄はやや泥臭いものの、基本設定は踏襲しつつ人物は作者の自由なイメージで描かれていたり、或いは映像作品では触れていない部分を掘り下げていたり、これぞコミカライズという作品でした。

 渡辺宙明氏の代表作のひとつ『忍者部隊月光』のサントラが発売。10数年前のCS放送で初めて本格的に観て、その面白さを実感したのですが(大金はかけていないが撮影と編集で歯切れ良くアクションシーンをまとめあげる演出センスは、国産等身大アクションの基礎を築いたと言えるのでは)、本放映から50年、コピーとは言え音楽テープが残っているとは思いませんでした。発見に尽力された関係者には感謝に堪えません。後年の東映作品とはまた違ったタッチの一方、ある曲は同じモチーフもあったり聴きどころは多く、何より'60年代のエレキギターによるイカしたサウンドを改めて堪能したいところです。レーベルはサウンドトラックラボラトリーというところで、どこの店でも置いている訳ではありませんが貴重な音源を商品化しているのは有り難いです。それにしても本放映から50年目に比べると、初サントラ発売が『ゴジラ』が'77年で23年目、『ウルトラQ』は'79年と13年しか経っていなかったとは。当時すでに『ウルトラQ』は伝説の番組の感があり物凄く大昔に思えたものですが、今で言えば23年前は『VSキングギドラ』、13年前は『GMK』、『コスモス』、『アギト』ですからね。

 ハリウッド版『GODZILLA』公開、ゴジラ60周年にちなみ、先の『ヘドラ』を含め諸事情でしばらく中断していた『ゴジラ』シリーズのブルーレイディスクの発売が再開されましたが、中でも注目は『キングコング対ゴジラ』でしょう。今回は復元部分が諸事情により16㎜からとなりました。同じ16㎜でも'85年にLDで発売されたヴァージョンよりは格段に綺麗な色調に補正されてはいるものの、35㎜部分に比べるとどうしても画像の粗さが目についてしまうのが残念です。いつか35㎜での復元版ブルーレイが発売される事、さらには劇場で復元版が観られる日が来る事を願って止みません。

 
『ウルトラマンギンガS』、先日第1部が終了、1部最終回となる第8話はパターンながらまずまずの盛り上がりでした。久々の防衛チーム登場とは言え、少人数の編成や防衛メカの花形である航空戦力がないなど、低予算が明らなのが当初は不安でしたが、登場人物一人ひとりがそれぞれの場で全力を尽くし勝利に繋がるクライマックスは燃えるものがありました。特撮も前作に比べ市街地のミニチュアセットでの戦いが増え、終盤の田口清隆監督回ではメカキングギドラを彷彿とさせるファイブキングの演出やUPG基地のパラボラ兵器と、東宝特撮オマージュが見られたりなかなか頑張っていたと思います。田口監督は'80年代生まれ、Gスタッフでは向畠の世代が監督として活躍しているのは感慨深いです。11月からの第2部は果たしてどう展開するか。それにしても第12話の坂本浩一監督は今度は韓国でヒーロー作品の仕事が入っているそうで、このところ御多忙ですなあ。

 島本和彦原作『アオイホノオ』がテレ東ドラマ24枠で放映中。原作漫画は読んだ事はないのですが、観ていて思わず苦笑いしてしまいます。同様の方は多いのではないでしょうか。'80年当時のアニメ雑誌や漫画雑誌の現物が出てくるのは良いものの、古本に見えてしまうのは気になりますが、自主製作映画の映像をかなり忠実に再現しているのには驚かされます。とにかく『アキバレンジャー』といい、こういう題材のドラマがテレビで放映される時代になったんだなあと思います。しかも何と言ってもこのドラマの肝は他には考えられないハマリっぷりの主演の柳楽優弥氏の怪演に尽きるでしょう。これまでは彼の作品は観た事はないのですが、本作が彼の俳優としての大きなターニングポイントになる事は間違いないと思います。他の出演者も印象的ですが、『ウルトラマンガイア』劇場版で勉少年役だった濱田岳君が岡田斗司夫氏の役とは年月を感じさせられます。


 『シルバー仮面』、『アイアンキング』ブルーレイ発売。今回は関係者の対談など特典映像が付き、店によっては2枚組で安く販売していますが、『アイアンキング』は3年前に発売されたDVDを揃えたばかりのでまだ買っていません。宣弘社作品は『シルバー仮面』で初の特撮番組LD-BOXを出すなど、これまでも新規格に積極的なのはいいですが、前回から23年で特典付きで発売という今回のケースはいかがなものかと思ってしまいます。

 恒例の『ウルフェス』や『大ゴジラ特撮展』など、都内では今夏も特撮関連のイベントがいくつか行われ、行かれた方も多かったと思います。特にゴジラ関連は久々ですね。こういった展示イベントは特撮ファンとしては物足りない面はありますが、一般人が興味を持つきっかけになればと思います。『ゴジラ展』は私が行った時は意外に若い女性客を見かけましたが、『ウルフェス』では『ベリアル銀河帝国』エメラナ姫役、そして来年のNHK朝ドラの主演が決まった土屋太凰ちゃんがお忍びで何度か来ていたようです。ブログによると自分で変身ポーズを考えるなど変身する役を希望しているらしいですが、特撮、怪獣好きの女優さんの存在はそれだけで嬉しくなってしまいますf^_^;

  おわりに

 先日、川崎の原坂一郎さんやGスタッフと「怪獣酒場」へ行ってまいりました。料理やドリンク類が怪獣に因んだ設定だったり、店内で流している映像がウルトラマンが倒される映像(それもスノーゴンによる新マンバラバラやファイヤーモンスによるエース串刺しなどエグいセレクト)だったり、徹底して怪獣サイドに立った演出もさる事ながら、『ウルトラマン』OPの怪獣シルエットをあしらった箸置きや『セブン』宇宙人をあしらったコースターが持ち帰りでき、しかも何種類もあるのが心憎いです。人気のため長居できないのが残念ですが、行ける方は一度行ってみてはと思います。

 さて、今年も恒例の『緯度G大作戦』が近づいてまいりました。今回はいつもより早めの1026日・日曜日の開催となります。ゲストに坂野義光さんをはじめ各プログラムとも準備中です。どうかお楽しみに。