2015年 第1号 Vol.172
 
 編集・構成 奥貫 晃

 
 発行人:今井 康了
 発行:日本特撮ファンクラブG
 

 はじめに

 さて、関東では東京MXで『ウルトラQ』、『怪奇大作戦』が再放送中ですが、DVDを揃えているにもかかわらずGスタッフで会うと録画しているという話題になってしまう今日この頃ですが皆さんいかがお過ごしでしょうか

 さて、遅くなってしまいましたが、一時代を築いた方がまた一人、旅立たれてしまいました。

  追悼  川北紘一監督


 既にご存知とは思いますが、昨年125日、川北紘一監督が肝不全のため亡くなられました。享年72歳。27日には東宝スタジオにてお別れの会が執り行われ、多くの映像関係、マスコミ関係の方々に、私も含めGや多くのファンが参列し、故人の生前の人柄が偲ばれました。
 実は具合が悪いという話は以前より聞いておりましたが、昨年はレジェンダリー『GODZILLA』関連のインタビュー記事や都内で開催された『大ゴジラ展』等、精力的にマスコミに出ておられたので、お元気にされている印象でした。『緯度G大作戦2012秋』に続き、もう一度ゲストに呼べたらというという話も出ていました。特に訃報を耳にした日はインタビューが掲載された『新世紀特撮映画読本』(洋泉社)を購入したばかりだったので寝耳に水でした。

 監督はテレビでは『ウルトラマンA』、劇場映画では『大空のサムライ』で監督デビューされて以来、しばらく特撮監督の中では若手と呼ばれていました。そう呼ばれた理由の一つは少年時代に『地球防衛軍』を観て特撮の仕事を志した、つまり本多-円谷コンビ作品の洗礼を受けた最初の世代だった事が大きかったと思います。川北監督の同世代で特撮志望で入ってきたスタッフは東宝にはいなかったそうです。我々特撮ファンとしては大先輩と言える訳で、応援しようという意識がありました。

 監督としてご活躍されていた時代はすでに本多‐円谷作品全盛期に比べ、決して製作条件が良いとは言えなかったと思いますが、そうした中でも様々な工夫を凝らした映像を作られていました。代表的なところでは『大空のサムライ』では地表を描いたホリゾントをバックにした、俯瞰による空中戦のカットやラジコンによる零戦飛行シーン、『ゴジラVSビオランテ』では博覧会の展示映像で使われていた正方形のコマの70ミリフィルムを使った芦ノ湖の、ビオランテ第一形態に湖畔の人物からパンしてゆくカット等、意表をつく演出が特に印象的でした。ミニチュアの飛行機が飛ぶ特撮シーンはこういうもの、合成カットはこういうものだろうという我々の先入観を裏切る映像は、特撮に対し貪欲に取り組んでいたからこそ生み出されたと言えるでしょう。

 個人的に川北特撮の傑作を挙げるなら『ウルトラマン80』1314話を挙げたいです。サラマンドラとUGMの戦闘、初登場のスペースマミー、イトウチーフ着任、垂直降下訓練といった一連のシーンの、特にメカ描写は特撮のクオリティが高かった『80』、ひいては全ウルトラシリーズでも屈指の名場面で、初見時にワクワクしたのを覚えています(本編監督が昭和『ガメラ』の湯浅憲明氏、特殊撮影が現円谷プロ社長の大岡新一氏というのも『80』ならではのコラボでしょう)

 
ミレニアムシリーズの時期にはゴジラの現場から離れておられましたが、エキストラ撮影の際に飲み物を差し入れて下さった事があったり、浅草花やしきで行われたゴジラのショーでお見かけした事もありました。どういう立場で関わっておられたか、正確には判りませんが、小さいステージながら火薬を使ったり、GフォースメカゴジラとMOGERAのタッグがゴジラを迎え撃つなど迫力ある内容で、川北監督も楽しん作っていたのではと思わせる内容でした。
 
大人のファンには照れ隠しからか悪態をつくような一面がありましたが、イベントでは子どもの観客には優しく接しておられました。近年では大森一樹監督と共に大阪芸術大学の客員教授を務めており、映像作りがデジタルに移行してゆく中で、特撮の今後を常に考えておられたのだと思います。志半ばだった事を思うと早すぎる死が悔やまれてなりません。

 慎んでご冥福をお祈り申し上げます。

 『少年宇宙人 平成ウルトラマン監督原田昌樹と映像の職人たち』

 昨年秋より『東映特撮物語 特撮監督矢島信男伝』、『ゴジラ 東宝チャンピオンまつりパーフェクション』、『無冠の巨匠 本多猪四郎』、『語ろう!555、ブレイド、響鬼』、『光を継ぐために ウルトラマンティガ』、『ゴジラのマネジメント』、『怪獣使いと少年 増補版』と、それぞれ独自の切り口、綿密な取材で特撮関連の出版物が大変充実していますが、そうした中でも圧巻なのが表題の本です。

 『ウルトラマンティガ』放映当時、監督や脚本家については名前を知らない方が多かったのですが(1)、次第に作風が掴めてきて、担当エピソードの情報が入ると特に放映が楽しみになってきたのが原田昌樹監督の回でした。『ティガ』から『コスモス』までのMBSウルトラシリーズでは主力監督の一人として異色作から正統派のエピソードまで幅広く担当されました。ウルトラシリーズ以外で代表的な特撮作品は同じ円谷プロの『ブースカ!ブースカ!!』、松竹初の特撮ヒーロー作品となった『リュウケンドー』がありますが、放映前には未知数な要素が多かっただけにメイン監督であるとを知った時は期待感と安心感が高まったものでした。しかし'082月に病により帰らぬ人となってしまったのです。享年52歳。特撮作品でも、それ以外のジャンルでも、まだまだ活躍して欲しい方でした。

 『リュウケンドー』の頃より闘病されていたそうなのですが、フリーのため病気の事が判ると仕事が来なくなる懸念から周囲のごく一部の人以外には伏せていたそうです。訃報を知った時は本当に驚きました。病気の事を知っていた著者の切通理作氏でさえ晴天の霹靂だったそうです。亡くなられる直前まで陪審員制度の啓発映画『審理』の製作に関わっていたというくだりは、大変辛かったと思いますが映画作りが本当に好きだったのだろう、映画作りの現場に居られて本望だったのではないかと感じさせられました。本書のまえがきでは死期を悟り、これまで病気の事を伏せていた周囲の人々に、インターネットを通じて別れのメッセージを伝えようとしていた事が語られており、このくだりには涙を禁じ得ませんでした。

 切通氏は原田監督の生前に膨大な量の取材をされており、評伝本の計画は以前からあったのですが、監督ご本人だけでなく関わりのあったスタッフ、キャスト、ご遺族への取材を重ねた結果、切通氏がかつて手掛けた『地球はウルトラマンの星』の倍程のページ数となった訳です。

 原田監督の人となり、学生時代から助監督時代のエピソード(2)、監督作のインタビューに加え、脚本と完成作品との徹底比較から考察する演出の方向、特撮以外の監督作であるデビュー作『裏刑事』や単発ドラマ、Vシネマ、更には観る機会の少ない教育映画に関してもキッチリとページを割く詳細さも去る事ながら、関係者への取材から見えてくるテレビシリーズ監督としての立ち位置、メインスタッフとの思惑の違い、監督として見せる様々な顔など、非常に立体的な内容で、取材のみならず構成にも非常に手間をかけていると思います。

 それだけに読んでいて'07年日中合作『五龍奇剣士』(邦題『五龍奇剣士 メタルカイザー』 駐3)の製作中止は惜しまれます。都内の店で3話まで収録されたDVDを入手し観る事が出来たのですが、不慣れな部分は目につくものの、ウルトラシリーズのスタイルは踏襲しつつ、中国独自の世界観が感じられ、インタビューからも原田監督としてはかなり力を入れていた事が伝わってきただけに、ご無念だったと思います。特撮ジャンルの合作の難しさを思い知らされます。

 監督ご本人のエピソード以外にも、「ウクバール」出演当時に寺島進氏は売れっ子のイメージがあったがまだアルバイトをやっていたという話や、東宝ビルトの土地に纏わる話、『旅の贈りもの 0:00発』で脚本を書かれた方は日本旅行でゴジラツアーを企画・担当していた方だった等、興味を惹かれる話題があって、質量共に非常に読みごたえがあります。私はまだ全部読みきっておりません。

 早すぎる死は今でも惜しまれますが、特撮ジャンルではその面白さの幅を広げてくれた原田昌樹監督の功績と姿勢はこれからも語り継がれ、受け継がれていって欲しいものです。その上でも本書の意義は大きいと思います。切通氏をはじめ本書に関わられた方々にはお疲れ様でしたと申し上げたいです。

1 『ティガ』への登板はと同時期の『ゼアス2』からの流れだったのですが、助監督時代についた『ガンバロン』('77年創英舎)より鈴木清氏や大岡新一氏とは接点があり、同作では原田監督と思しき内トラが出演されています。

2  4月に行われたトークショーで伺ったお話では、ご存命のお母様からのメッセージが読まれたのですが、本書を読まれて驚いたのは高校時代に学校をサボりまくっていた事で、当時は全く気付かなかったそうです。これには私も含め会場の全員は笑ってしまいましたが、考えてみれば切ない話です。

3 DVDパッケージのロゴが『アステカイザー』風で、円谷プロ作品と思われてしまいますが、企画は円谷プロだったものの頓挫し、別会社の円谷ドリームファクトリーが製作を引き継いだそうです。3話分まで完成しながら原田昌樹監督の御逝去等の事情から製作中止となってしまいました。スタッフは、プロデューサーは円谷あきら氏に本多隆司氏(本多猪四郎氏御子息)、田口成光氏と脚本に参加されている岡野勇気氏は元テレ朝プロデューサー・高橋正樹氏(『ボーンフリー』、『特捜最前線』、『西部警察』、『ドラえもん』等)のご子息だそうで、著名スタッフの2世の方が多く関わっていました。

   いろいろあるよ、いろいろね


 特撮本ではありませんが、紹介したい本が4月に発売された『NTV火曜9時アクションドラマの世界』です。'70年代後半から'80年代初めにかけて、『大都会』シリーズ3作に代表される刑事・アクションドラマが約5年に渡りNTV火曜21枠で放映されていました。石原プロ、東宝、セントラルアーツ等各社の製作によるこれらの作品は、同時期に同じNTVで人気全盛を誇っていた『太陽にほえろ!』とは違った作風で、それぞれ個性と魅力を放っていました(『大都会』シリーズ3作も1作毎のカラーはかなり違いました)。本書は根強い支持を受けながらもまとまって語られる機会の少なかったこれら8作品について、関係者の証言を中心にその面白さの秘密を探る内容です。写真の類は一切無いのですが、しかし多くのスタッフ、キャストへの綿密な取材によって明かされる数々のエピソードはどれも興味深く、何より著者の熱い思いを感じました(著者の一人は幼稚園時代にリアルタイムでこれらの作品に夢中になっていたとの事^_^;)。特に興味深かったのは低視聴率で打ち切られてしまった『警視-K』のくだりで、笑ってしまいつつ作品作りのあり方について考えさせられるものがありました。失敗作とされている作品の裏話こそ案外面白かったりするものです。
 余談ですが本文中の多くのインタビューに参加されている方々で、山口剛プロデューサーのお名前は『ゴジラ×メガギラス』で老科学者の役名に使われていたり、助監督の正森和郎氏は『ノストラダムスの大予言』で地下鉄運転手で出演されていたそうです。

 それにしても思い知らされるのは、どのジャンルにも言える事だと思うのですが、こうした誰もが知るメジャータイトル、長期シリーズでは決してないものの、一作毎にそれぞれ個性と魅力を持った作品の存在が、ジャンル全体をいかに豊かにしているかという事です。特撮ものではこうしたポジションの作品が出にくい現状だけに、より実感させられました。

 『ウルトラマンギンガS劇場版』、60数分と比較的短い時間、分離した筈のヒカルが何故変身出来るのか、悪ボスのエタルガーをはじめ敵キャラクターが怪人型がメインなのはウルトラシリーズとしては物足りないといった疑問点や不満もなくはないものの、かなり楽しめる作品となっていました。特にクライマックス、BGMにそれぞれの戦闘テーマと可能な限り変身前の俳優の声を当て、それぞれのライバルキャラクターと戦う歴代ウルトラマンのくだりは、単なる顔見せに終わらせない燃えるシチュエーションとなっていたと思います(マックスの相手がスラン星人と小物なのは『マックス』オリジナル怪獣で着ぐるみが唯一残っていたからだったそうですが)。『サーガ』では初めてウルトラマンを観る観客が混乱してしまうだろうという事であえて描かなかった、タイプチェンジや過去作との接点(ゼロとムサシが面識がある)が描かれているところも嬉しいものがありました。決して大金をかけた大スケールの内容ではなく、深いテーマを謳っている訳ではありませんが、全編ウルトラマンと特捜チーム隊員の活躍をたっぷり見せる事に徹した作りは、春休みの劇場映画として正解だったと思います。
 
テレビシリーズの方は後半で「ガンQの涙」、「君に会うために」といったエピソードが出てきて、こちらは一話完結のウルトラシリーズならではの面白さを実感させられる内容でした。「君に~」では画面手前でUPG隊員と等身大の宇宙人が、奥ではウルトラマンと怪獣が闘い、光線まで撃ち合っている映像をキャメラがパンで捉える合成カットが出てきて驚かされました。デジタル合成になってこれまで感心するカットはありましたが、驚かされたのはこれが初めてです。予算その他様々な制約はあったと思いますが『ギンガS』、終わってみればかなり好感度の高いシリーズでした。

(その他、気付いた事など)

TVシリーズ14話、ギンガと闘うガッツ星人にアリサ隊員がビクトリウムキャノンの照準を定めるくだり、ガッツ星人がギンガに変身しどちらが本物か判らなくなり、間違えて本物に当たってしまうなんて事にならないか、『サンダーマスク』世代としてはハラハラさせられてしまいましたf^_^;

・ゼロが特訓する側に回っているのは早いものだと思っていたら、デビュー作から既に『セブン』終了から『レオ』開始までとほぼ同じ年数が経っているとは。

・ラストでショウが入隊し、7人体制となったUPG、テレビシリーズ当初のヒカル入隊以前はメンバー3人でメカは車1台と、ウルトラ史上最も小規模な防衛チームだったのが、ビクトリアンのサクヤにアンドロイドのマナ、更にウルトラマンが2人と人員は質量共にかなりパワーアップした事になり、歴代チームでもかなり斬新な展開と言えるでしょう。

 今後『ギンガ』シリーズが続くのかと思ったら、7月から『列伝』枠で新作『ウルトラマンX』がスタートとの事。今度もスパークドールの設定は好評だったのか引き継がれるようです。

 レジェンダリー『GODZIllADVD&ブルーレイが2月に発売、通常版から豪華版まで数種類出ましたが、目玉はやはり5枚組の特典ディスクでしょう。私もこのディスク目当てで5枚組を買ってしまいました。時間数約4時間、11年前に発売された『FINAlBOX』以来となる『怪獣プラネット』収録に、ご存命の歴代関係者への約2時間半に及ぶインタビューが圧巻の内容で、このディスクから観だしたのでなかなか本編を観るまでたどり着けませんでした。因みに坂野義光氏のインタビューは『緯度G大作戦2014』と同日の収録です。川北監督のインタビューは声が弱っており、かなり具合が悪い中での収録だった事を感じさせられました。ところである中古店ではこの5枚組豪華版から特典ディスクを抜いたものが売られているそうです。何と言っていいやら…。

 さて、レジェンダリー『GODZILLA』封切り以来ようやく観た本編、改めて観て人間側の、主人公の家族の話としては決して悪くはありませんが、クライマックスのゴジラとMUTOの決着がつく辺りの件で画面が殆ど真っ暗で分かりにくい、決めのシーンが一瞬だけ見えるような描き方はどうかと思いました。白状すると公開時このシーンでは眠気に襲われており、そう見えたのは眠気のせいだと思っていたのですが、実は主人公の意識とシンクロしていたのかと思った次第です(^_^;。好意的に解釈するとアメリカ映画は、たとえタイトルに怪獣の名前を謳っていても、主役はあくまで人間だという事でしょうか。

 年末に製作が発表され、果たしてメインスタッフは誰かが注目されていた東宝『ゴジラ』新作ですが、何と総監督・脚本に庵野秀明氏、監督・特技監督に樋口真嗣氏と41日に発表されました。個人的には樋口氏はいつかはゴジラに関わると思っていましたが、庵野氏の起用には不安が大きいです。ただ見方を変えれば世間の注目度や近年の東宝自社製作作品の傾向を考えるとおかしくない人選なのでしょう。それにしても決まったのが一昨年と、かなり前から水面下では動いていたんですね。スタッフの人選以前に、製作の主導権が子会社の東宝映画から本社映像製作部に移っている、スタジオの大半が建て変わった、撮影がフィルムからデジタルへ移行、劇場はシネコンがすっかり主流等、この約10年で東宝関係の製作から公開までの環境の変わり様は『メカゴジラの逆襲』から'84『ゴジラ』までの10年間以上で、色々な意味でこれまでのゴジラ映画とはかなり違ったものになりそうです。そうした中でまだ誰かは発表されていませんが、プロデューサーがどういう志向の方なのかが気になります。何にせよ今後の動向を見守るとしか言えません。

 それにしても東宝が今後のゴジラ映画製作は2年に1作が限界と言っている一方で、東映は仮面ライダー、戦隊、プリキュアの映画を年に数作作っており(テレビシリーズの着ぐるみやセットの流用等諸条件が異なるので一概に比べられないとはいえ90分クラスですからね)、この製作体制の違いは何なんだと思ってしまいます。

 新宿歌舞伎町のTOHOシネマズ新宿にゴジラ像が登場、Gでもイベント等で新宿に集まる機会が何度かあり、その都度皆で撮影しています。ゴジラベッドを間近に見る事ができる「ゴジラルーム」、「ゴジラビュールーム」があり、秋頃まで予約が一杯だそうです。ゴジラが正面を向いている訳ではないものの、同じ目線の高さにゴジラの頭があると権藤一佐や新堂会長の気分が味わえそうですね。外からだといいアングルで撮影できる場所が意外にないのが残念ですが、親子連れが注目しているのを見かけると嬉しいものがあります。ところでこのゴジラ像、『ゴジラ』新作ではどう扱われるのか?

 今年の戦隊『ニンニンジャー』ですが、今回シリーズ初となるのはスタート時のメンバー全員が平成生まれとなった事でしょう。シリーズが続いていればいつかはこうなる訳ですが、ここ数作ではブルー役の俳優は他のメンバーが20歳前後の中、20代後半から30前後の昭和生まれで、キャスティングに昭和生まれを絶やすまいとする節があったので遂にという感じです。しかし最年少は'98年生まれという事はもうすぐ2000年代生まれ、21世紀生まれのヒーロー役者が出てくるんですねえ。読者の皆様の中にはヒーロー役者が自分より年下どころか、自分のお子さんより年下という方ももう少なくないのではf^_^;

 『緯度G大作戦2012秋』ゲストに来て頂いたまついえつこさん参加のライヴが4月に渋谷で行われたのですが、スペシャルゲストに渡辺宙明先生がご登場されました。アイドルグループ・asfiのライヴに、まついさんや宙明先生が音楽の先生として、宙明先生の作品を歌う彼女達を指導するという趣向で、90歳になられる宙明先生はお元気で何よりでした。と思っていたらなんと520日より地上波イッツコムチャンネルにてスタートの『20世紀未来テデロス』の音楽をまついさんと共同で担当されるとの事です。先のasfi出演のバラエティ『なんでもやるのがアイドルなんです』(毎週水曜20:002030分 )の番組内ドラマで、宙明先生は作曲、まついさんは編曲という分担だそうです。幼少の頃は『サンバルカン』主題歌が大好きだったというまついさんとしてはかなり張り切っているようです。おそらく低予算で視聴出来る地域は限られていると思いますが、視聴可能な方はご覧になってみては。何しろ木曜から翌週火曜の同時間帯に毎日再放送があるそうなので。 
 http://m.ameba.jp/m/blogTop.do?unm=matsu-info&guid=ON

 『星雲仮面マシンマン』のサントラが本放送から31年にして遂に発売されましたが、ディスク2のトラック15に収録漏れがあり、コロムビアでは件のディスクを郵送すれば交換するとの事です。何かおかしいと思ったら収録ミスだったとは。北海道の山田さん、情報誠にありがとうございました。

http://www.google.co.jp/gwt/x?gl=JP&wsc=tf&source=s&u=http://columbia.jp/prod-info/COCX-39010-1/info.html&hl=ja-JP&ei=xMlPVe3RE-iBmgX7nIDYAQ

 お陰様を持ちまして『G会報』は創刊30周年を迎えました。
 この30年の間に、何人か担当者が代わり、形式は紙媒体からインターネットへと移行してまいりましたが、これからも読者の皆様にとってささやかではありますが有意義な場であったらと思います。商業誌は『緯度G大作戦』を取り上げてくれた『特撮ゼロ』に続き、洋泉社からは『特撮秘宝』が発売(定期誌になるかどうかは未定)とここに来て新雑誌が増えており、喜ばしい事ではあります。
 『G会報』としてはマイペースですが末永くやっていきたい所存です。どうか今後ともよろしくお願いいたします。